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【展覧会】中国陶磁・日本画・西洋画などのコレクションを再構成した展覧会「松岡コレクション めぐりあうものたち Vol.3」が松岡美術館にて2023年2月5日まで開催中

NEW 【展覧会】中国陶磁・日本画・西洋画などのコレクションを再構成した展覧会「松岡コレクション めぐりあうものたち Vol.3」が松岡美術館にて2023年2月5日まで開催中

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アート新情報では、日本全国で開催されているおすすめの展覧会やアートイベントをピックアップして、みどころや開催期間・会場・巡回展などの情報をまとめました。

館蔵の中国陶磁、中国絵画、日本画、西洋画、能面などのコレクションを再構成した展覧会「松岡コレクション めぐりあうものたち Vol.3」が松岡美術館にて2022年11月1日(火)~ 2023年2月5日(日)まで開催中。本展のみどころや展示作品などをご紹介します。

※以下、画像と展覧会説明はプレスリリースから引用

「松岡コレクション めぐりあうものたち Vol.3」概要

創設者 松岡清次郎は自らオークションや公募展に出向き、琴線にふれる作品とめぐりあい、約2400点のコレクションを蒐集しました。清次郎が愛した芸術もまた、様々な人やモノ同士のめぐりあいの上に成り立っています。

今回は館蔵の中国陶磁、中国絵画、日本画、西洋画、能面などのコレクションを再構成し、3会期連続で「出会い」をテーマにした企画展を開催します。そのVol.3となる本展では、「明清陶磁 繚乱の美」「館蔵 中国明清絵画展」「幽玄の道」「中国青銅器 金文」を開催。

所蔵品の主軸である陶磁器からは中国陶磁の集大成となる明清時代の作品を出品。また、清次郎が晩年、集中的に蒐集した明清絵画を一堂に会します。さらに中国伝来の芸能を起源とする能楽に関連した作品、金文に着目して中国青銅器をご紹介します。作品との出会い、作品に内包された様々な出会いをお楽しみください。

本展のみどころ

01.異文化とのめぐりあいが、美の原動力

8歳から61年間在位した清朝第4代 康熙帝(1654-1722)の時、陶磁の技法は大きく発展しました。当時のフランスは太陽王ルイ14世、ロシアはピョートル大帝の治世。ヨーロッパの自然科学は大きな進歩を遂げていました。

康熙帝は宣教師がもたらしたヨーロッパ文化に強い関心を抱き、自らも積極的に吸収。異文化とのめぐりあいが、康熙帝・雍正帝・乾隆帝の3代にわたって中国陶磁の頂点を極める美の原動力となったのです。

02.松岡コレクションの中国絵画をおよそ13年ぶりに公開

館蔵の明清絵画を約13年ぶりに一挙公開します。明代山水画の主流をなした呉派の沈周や文徴明らの作品や、江戸中期に長崎に来日し、日本の絵画に多大な影響を及ぼした清朝の宮廷画家 沈南蘋の作品などをご紹介します。

当館の中国絵画コレクションは総数40点と決して数量は多くないものの、清次郎の感性により日本人一般の好みにとどまらない視野の広いコレクションとなっています。この機会に中国画の醍醐味を味わっていただきたいと思います。

03.幽玄の道

当館所蔵の能面、狂言面は、鉄道敷設などで財を成した実業家 久米民之助(1861-1931)が大正2年にあつらえた能・狂言面一式で、近代の能楽復興隆盛の一端をうかがい知ることができる貴重な能楽関連資料といえます。今回は謡曲のストーリーを交えながら、能面を一挙ご紹介いたします。

04.館蔵の中国青銅器を3期に分け一挙公開

館蔵の中国青銅器を3期に分け一挙公開いたします。松岡清次郎の中国青銅器蒐集は、美術館開館前にさかのぼり、所蔵数は約20件と少ないものの、その半数以上が金文を持ち、資料的価値の高い作品も含まれます。第三弾は、青銅器に表された文字、金文に着目してご紹介。

トピック

次代に花開いた康熙帝の情熱

粉彩八桃文盤 清時代「大清雍正年製」銘

粉彩八桃文盤 清時代「大清雍正年製」 銘

景徳鎮官窯は明時代末に停止した後、戦禍によって荒廃。その再開を命じたのは康熙帝でした。西洋の七宝器を愛好した康熙帝は、イエズス会の宣教師が献上した七宝製品や顔料を宮廷の工房で研究させ、康熙末年に七宝技法を応用した磁器への精細な絵付けを可能としたのです。

この「粉彩」技法の陶磁器は、次の雍正帝の時代に完成され、景徳鎮で盛んに作られました。ここに挙げた《粉彩八桃文盤》も、そのひとつ。花と実を同時につけ、蝙蝠が舞う図様は長寿と幸福を象徴する現実離れしたものですが、鮮やかに彩られたその表現はリアリティに富み、やきものの模様を超越した絵画のような魅力を発散しています。

文人皇帝 乾隆帝の目を楽しませた呉派 陳淳の山水画

陳淳《草閣観瀑図》明時代

陳淳 《草閣観瀑図》 明時代
前期展示

「乾隆御覧之寶」

画中に捺された乾隆帝の御璽 「乾隆御覧之寶」

芸術をこよなく愛した清朝の乾隆帝は、多忙を極める政務の合間に美術品を鑑賞し楽しむだけに留まらず、作品の由来や制作背景を考証しました。

鑑賞した作品にはしばしば御璽ぎょじ(皇帝の印章)を捺し、詩文を残しています。明代呉派の一員として活躍した陳淳によるこの山水画も、もとは清朝宮廷コレクションの一つであり、画中に乾隆帝による御題が記され、七つの御璽が捺されていることから、乾隆帝が本作を鑑賞したことがわかります。

陳淳は長州(江蘇省蘇州)の人。詩書に長じ、一生仕官せず隠棲して文雅の生涯をおくりました。父が明代呉派の領袖 文徴明と親交があったこともあり、若くから師事して文芸一般を学び、呉派隆盛の一翼を担いました。

画は山水・花卉画を得意とし、その画風はのちの徐渭や八大山人らに影響をあたえています。本作は師 文徴明の得意とした淡彩の山水画の画風を継承したものです。

展示構成

様々な「出会い」をテーマにした企画展の第3期となる本展では、「明清陶磁 繚乱の美」「館蔵 中国明清絵画展」「幽玄の道」「中国青銅器 金文」を開催します。

企画展1 明清陶磁 繚乱の美

中国陶磁の伝統は王朝の交代にあっても失われることなく、また、異文化とめぐりあうことで大きな発展を遂げました。

陶磁史上画期的な転換点となった青花技法は、征服王朝である元(1271-1368)の時代に誕生し、また、満州族の王朝 清(1616-1912)の統治下では新しい技術が次々と開発され、康熙・雍正・乾隆の3皇帝のときに全盛期を迎えました。

今回は、さまざまな「出会い」により変化を遂げ、常に邁進を続けた中国陶磁の大成期・明清時代の繚乱の美をご紹介します。

青花桃樹図瓶 明時代 永楽期

青花桃樹図瓶 明時代 永楽期

豆彩龍鳳文大盤 清時代「大清雍正年製」銘

豆彩龍鳳文大盤 清時代「大清雍正年製」 銘

火焔青龍耳方瓶 清時代

火焔青龍耳方瓶 清時代

企画展2 館蔵 中国明清絵画展

当館の創立者松岡清次郎は1983~87年の約5年間に、サザビーズとクリスティーズのオークションで集中的に中国絵画を蒐集しています。

きっかけは1983年6月15日にニューヨークで開催された中国美術のオークションでした。この時、清次郎はカタログの表紙を飾った《三彩大壺》などの中国陶磁とともに、5点の明清時代の中国絵画を取得しました。

その後は中国絵画単独のオークションにも参加し、最終的なコレクションは40点に及びます。本展では清次郎が蒐集した中国絵画を一堂に会します。

前期展示:2022年11月1日(火)〜2022年12月11日(日)
後期展示:2022年12月13日(火)〜2023年2月5日(日)

王震《枯木寒鴉図》民国11(1922)年

王震《枯木寒鴉図》 民国11(1922)年
前期展示

藍瑛《秋壑松聲図》明時代 崇禎13(1640)年頃

藍瑛《秋壑松聲図》 明時代 崇禎13(1640)年頃
前期展示

沈周《縹渺峰図巻》明時代 弘治17(1504)年

沈周《縹渺峰図巻》明時代 弘治17(1504)年
後期展示

文徴明《東湖草堂図巻》明時代 嘉靖24(1545)年

文徴明《東湖草堂図巻》明時代 嘉靖24(1545)年
後期展示

企画展3 幽玄の道

増女・橋姫・翁

能楽は奈良時代に中国から伝来した「散楽」という芸能が源流です。散楽のうちの物真似芸を起源とする猿楽が、観阿弥、世阿弥らによって能楽へと発展しました。

また、能の代名詞ともいえる幽玄という語は中国の典籍に由来し、能の謡曲には中国の史実や伝説をもとに作られたものが多く存在します。本展では館蔵の能面と能に取材した絵画作品等を出陳し、異文化が交わり合い作られた幽玄の道をご紹介します。

《特別展示》中国青銅器 金文

館蔵の中国古代青銅器を3会期にわたって展示する第三弾。今展では青銅器の金文に着目し、その意味合いをご紹介します。

饕餮文爵 商時代晩期

饕餮文爵 商時代晩期

史頌匜 金文拓本 西周時代晩期

史頌匜 金文拓本 西周時代晩期

者減鐘 春秋時代晩期

者減鐘 春秋時代晩期

「松岡コレクション めぐりあうものたち Vol.3」開催概要

展覧会名 松岡コレクション めぐりあうものたち Vol.3
会期 2022年11月1日(火)~ 2023年2月5日(日)
時間 10:00~17:00(入館は16:30まで)
毎月第1金曜日 10:00~19:00(入館は18:30まで)
休館日 毎週月曜日(祝日の場合は翌平日)、年末年始(2022年12月29日〜2023年1月4日)
会場 松岡美術館
住所 東京都港区白金台5-12-6
アクセス
入場料 一般/1,200円
25歳以下/500円

※高校生以下、障がい者手帳をお持ちの方は無料
美術館公式サイト 松岡美術館 公式サイト
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この記事を書いた人
Takenaka Kenji

著者名:Takenaka Kenji

デザイン事務所playpark代表、クリエイティブディレクター・Webディレクター・イラストレーター。 趣味は、美術館・展覧会・仏像巡り。 目標:全国の美術館を制覇する事。

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