
NEW 【展覧会】アリスの原点から今日に至るまでの歩みを紹介した「アリス -へんてこりん、 へんてこりんな世界-」があべのハルカス美術館にて3月5日まで開催中
1614 Views この記事は約4分で読めます。アート新情報では、日本全国で開催されているおすすめの展覧会やアートイベントをピックアップして、みどころや開催期間・会場・巡回展などの情報をまとめました。
アリスの原点から今日に至るまでの歩みを約300点の作品や映像演出で紹介した「アリス -へんてこりん、 へんてこりんな世界-」があべのハルカス美術館にて3月5日(日)まで開催中。本展のみどころやグッズなどをご紹介します。
※以下、画像と展覧会説明はプレスリリースから引用
目次 [閉じる]
♠♥「アリス -へんてこりん、 へんてこりんな世界-」概要 ♣♦
『不思議の国のアリス』は、ルイス・キャロルが、知人の娘アリス・リドゥルとその姉妹のために即興で創作したお話がもとになり、 1865年に誕生しました。
それ以来、ルイス・キャロルが紡ぎだした幻想的な世界と、 ジョン・テニエルの挿絵が呼応した物語は、現在に至るまで人々の想像力を刺激し、 児童文学の世界に留まらず、 美術・映画・舞台・ファッションなどあらゆる分野のアーテストたちにも影響を与え続けています。
2021年、英国のヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)で、「アリス」の文化現象をたどる初の大規模展が開催されました。V&A発の世界巡回となる本展は、日本展オリジナルの作品を新たに加え、「アリス」の原点から今日に至るまでの歩みを、約300点の作品や映像演出により紹介するものです。
約160年の時を経てもなお色褪せることのない 『不思議の国のアリス』 の魅力と、新たな創造の世界を是非会場でお楽しみください。
ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A)について
英国・ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(略称V&A) は、5千年にわたる人類の創作活動を紹介する、比類なきコレクションを有する世界屈指の博物館です。
誰もが作品を鑑賞できる環境を提供し、また英国のデザイナーや製造業者にインスピレーションを与えたいとの思いのもと、1852年に設立されました。
作者 ルイス・キャロルとは?
イギリスの博識家で数学者の本名チャールズ・ラトウィッジ・ドジソン(ダドソン) は、ルイス・キャロルのペンネームで、1865 年『不思議の国のアリス(原題: Alice’s Adventures in Wonderland)』を、1871年には続編として『鏡の国のアリス』(原題: Through the Looking – Glass, and What Alice Found There)を発表しました。
ヴィクトリア朝はさまざまなアイデアや発見が生まれ、改革が行われた時代。ドジソンはそれを論理学、言葉遊び、パズルといった個人的な好みを通して、ふたつの『アリス』に織り交ぜました。
♠♥本展のみどころ ♣♦
大阪会場の様子、「チェシャ―猫」のインスタレーション
大阪会場の様子、「狂ったお茶会」のインスタレーション
みどころ01
アリスの原点から、映画、アート、ファッションまで。『不思議の国のアリス』と『鏡の国のアリス』が児童文学の枠を超え、約160年にわたり各分野に及ぼした影響と魅力を網羅したこれまでにない大規模な展覧会です。
みどころ02
英国ヴィクトリア・アンド・アルバート博物館と海外所蔵作品を中心に、物語が生まれたヴィクトリア朝の時代背景を紹介する作品やジョン・テニエルの挿絵をはじめとする貴重な作品や資料合わせて300点が一堂に会します。
みどころ03
原作の世界観に没入できる遊び心あふれる展示演出で、子どもから大人まで『不思議の国のアリス』の世界を心ゆくまで楽しむことができます。
♠♥01.アリスの誕生 ♣♦
マッド・ハッターのお茶会でのアリス、『不思議の国のアリス』初刊行版本より、
ジョン・テニエル画、1866年、V&A内ナショナル・アート図書館所蔵
© Victoria and Albert Museum, London
アリスの原点から映画、 ファッションまで。
不思議の世界に迷い込む。
アリスの冒険は、チャールズ・ドジソン(ルイス・キャロル) が、知人の娘アリス・リドゥルとその姉妹に語った独創的な物語から始まりました。ドジソンのオックスフォード大学での生活や研究、彼を取り巻く世界がこの物語のインスピレーションの源となり、作品には産業化とグローバル化が進み、変わっていく社会が反映されました。
挿絵を手掛けたのは、人気風刺漫画家であったジョン・テニエル。完璧主義者だった二人は出版に際し綿密に打合せを重ね、見事に物語と挿絵を作品の中に融合させました。1865年に出版されて以降、物語は一度も絶版になることなく170以上の言語に翻訳され人々を魅了し続けています。
本章では、テニエルが描いた挿絵のためのスケッチをはじめ、物語を生んだヴィクトリア朝の時代背景をとおしてアリスの誕生とその魅力をご紹介します。
♠♥02.映画になったアリス ♣♦
『アリス』の物語の映画化という挑戦は、壮大でインパクトのある撮影技術の誕生と、物語の解釈の幅を広げ、より多くの人がこの物語に関心を抱く事にも繋がりました。
本章では、初期のサイレント映画から、各国版アリス、ディズニーアニメ、ティム・バートン監督の作品まで、さまざまな形で翻案された『アリス』の世界を映像や写真、アニメーションセル、デザイン画などをとおしてご紹介します。
♠♥03.新たなアリス像 ♣♦
サイケデリックなチェシャー猫のポスター、
米イースト・トーテム・ウエスト社発行、1967年
© Victoria and Albert Museum, London
「不思議の国」は、20世紀の急進的なアーティストたちの創造力も掻き立てました。シュルレアリストはキャロルの原作の根底にある概念やイメージに着目して自らの創作活動のヒントにし、強い意志や批判精神をそなえたアリスは、カウンターカルチャーにみられる反権威的精神のシンボルとなりました。
本章では、サルバドール・ダリ、草間彌生などさまざまなアーティストが表現するアリスの世界をご紹介します。
♠♥04.舞台になったアリス ♣♦
ハートのクイーンを演じるゼナイダ・ヤノウスキー、
ロンドンのロイヤル・オペラ・ハウスでの英国ロイヤル・バレエ団公演 『不思議の国のアリス』より、2011年
© ROH, Johan Persson, 2011. Sets and costumes by Bob Crowley
原作に忠実な内容から風刺やパロディー、現代版に翻訳されたものまで、舞台上で創り出される「不思議の国」はその時々のファッション、テクノロジー、文化の影響を反映させながら進化を続け、今もクリエイターたちにインスピレーションを与え続けています。本章では、公演ポスターや舞台衣装、セット模型などをとおしてその一端をご紹介します。
♠♥05.アリスになる ♣♦
ヴィヴィアン・ウエストウッド ゴールド・レーベルのアンサンブル、
2015年春夏コレクションで発表 ©UGO Camera
「不思議の国」は科学、音楽、アート、ファッションなど、さまざまな分野の独創的な解釈を触発し続けてきました。本章では、ヴィヴィアン・ウエストウッドのアンサンブルをはじめ、各分野の最先端を走るアーティストから日本のクリエイターまでの作品を展観し、アリスの今日的な魅力と新たな創作の世界をご紹介します。
♠♥ 展覧会サポーター&音声ガイド ♣♦
女優・上戸彩さん
ドラマや映画、CM で活躍中の上戸彩さんが本展サポーターに決定!本展では、展覧会の音声ガイドに初挑戦。わかりやすく作品や展示の魅力をお伝えします。
ナビゲーター 声優・細谷佳正さん
『クレヨンしんちゃん』 『機動戦士ガンダム 鉄血のオルフェンズ』など人気アニメや海外映画、ドラマの吹替えやナレーションでもおなじみの細谷佳正さんが、上戸彩さんとともに皆さんをワンダーランドへとご案内します!
貸出料金:1台 650円(税込)
♠♥ 展覧会公式グッズ ♣♦
ジョン・テニエルの挿絵を用いたグッズからディズニーアニメーション『ふしぎの国のアリス』のグッズ、展示作品を用いたグッズなど幅広い展覧会オリジナルグッズが大集合!
※グッズは数量限定のため、品切れとなる場合があります。
展覧会公式書籍
ジョン・テニエルからウォルト・ディズニー、ドロテア・タニングからリトル・シムズまで、クリエイティブ・アートをけん引してきた『アリス』。本書は英国・ロンドンのヴィクトリア・アンド・アルバート博物館(V&A) で開催された『Alice:Curiouser and Curiouser』展に合わせて刊行された書籍の日本語翻訳版の公式書籍です。
物語の誕生をルイス・キャロルやアリス・リドゥルの人生を絡めて紹介し、19世紀から現在までの『アリス』に影響を受けた世界中の舞台、映画、アニメーション、アート、ファッション、科学、ポップカルチャーを豊富な写真と詳細な解説で紹介していきます。『不思議の国のアリス』ファンだけでなく、アートに興味を持つすべての人のための完全保存版です。
価格:3,410円(税込)
ミニトート Salvador Dali
サルバドール・ダリが挿絵を手掛けた限定版の『不思議の国のアリス』(1969 年) の一場面が、ミニトートのデザインとなって登場! サイズ: 210×300㎜
価格:2,420円(税込)
イングリッシュ・ティー
ティーパーティーには欠かせないイングリッシュ・ティー。日本の軟水でも美味しく淹れられるようブレンドされた特別な紅茶で優雅なひとときを…
価格:1,080円(税込)
チェシャ猫のぬいぐるみ
ジョン・テニエルの挿絵から、そのまま抜け出てきたかのようなチェシャ猫のぬいぐるみは、かわいい手のひらサイズ!アリスの世界をグッズでもお楽しみください♥
価格:3,200円(税込)
「アリス -へんてこりん、 へんてこりんな世界-」開催概要
展覧会名 | アリス -へんてこりん、 へんてこりんな世界- |
---|---|
会期 | 2022年12月10日(土)~ 2023年3月5日(日) |
時間 | 火~金/10:00~20:00 月土日祝/10:00~18:00 ※入館は閉館30分前まで |
休館日 | なし |
会場 | あべのハルカス美術館 |
住所 | 大阪市阿倍野区阿倍野筋 1-1-43 あべのハルカス 16 階 |
アクセス | |
入場料 | 一般/1,800円(1,600円) 大高生/1,400円(1,200円) 中小生/500円(300円) ※ 価格はすべて税込み ※( )内は15 名様以上の団体料金。 ※ 障がい者手帳をお持ちの方は、 美術館チケットカウンターで購入されたご本人と付き添いの方 1 名様まで当日料金の半額。 |
チケット購入先 | あべのハルカス美術館ミュージアムショップ (美術館開館日のみ)、 あべのハルカス美術館ホームページ(オンラインチケット)、近鉄駅営業所、 ローソンチケット(L コード:59003)、 チケットぴあ(P コード:993-815)、 イープラス、 セブンチケット、CN プレイガイド、 近畿日本ツーリストグループの店舗(一部店舗を除く)など。 |
公式サイト | アリス -へんてこりん、 へんてこりんな世界- 公式サイト |
美術館公式サイト | あべのハルカス美術館 公式サイト |
SNS一覧 | |
主催 | あべのハルカス美術館、ヴィクトリア ・ アンド ・ アルバート博物館、 朝日新聞社、 関西テレビ放送 |
協賛 | DNP 大日本印刷、 ディズニー★JCBカード |
協力 | 日本航空 |
後援 | ブリティッシュ ・ カウンシル |

スポンサーリンク