【展覧会】エスパス ルイ・ヴィトン大阪における第3回目の展覧会「アルベルト・ジャコメッティ」展が2月23日から開催

【展覧会】エスパス ルイ・ヴィトン大阪における第3回目の展覧会「アルベルト・ジャコメッティ」展が2月23日から開催

「アルベルト・ジャコメッティ」展 概要

「アルベルト・ジャコメッティ」展は、フォンダシオン ルイ・ヴィトンが主催する「Hors-les-mur(壁を越えて)」プログラムの一環として開催されます。同プログラムは、東京、ミュンヘン、ヴェネツィア、北京、ソウル、大阪に設けられたエスパス ルイ・ヴィトンにおいてフォンダシオンの所蔵作品を展示する国際的なプロジェクトの開催を通じ、より多くの人々に作品に触れる機会を提供することを目指しています。

エスパス ルイ・ヴィトン大阪における第3回目の展覧会となる本展では、フォンダシオンの所蔵コレクションからジャコメッティを象徴する7点の彫刻作品を展示。

《棒に支えられた頭部》[Tête sur tige](1947年)
《3人の歩く男たち》[Trois hommes qui marchent](1948年)
《ヴェネツィアの女III》[Femme de Venise III](1956年)
《大きな女性立像 II》[Grande Femme II](1960年)
《男の頭部》[Têtes d’homme](ロタール I )(Lotar I)、(ロタール II)(Lotar II)、(ロタール III)(Lotar III)(1964-1965年)

これらの傑作には、スイスを代表する芸術家ジャコメッティの才能が写し取られています。

アルベルト・ジャコメッティ プロフィール

1901年10月10日にスイスのボルゴノーヴォで生まれたアルベルト・ジャコメッティは、幼少時より画家であった父親から、ポスト印象派と象徴主義について学びます。

1919年に中等教育の修了を待たずに学校を辞め、ジュネーヴの芸術大学に入学。1922年にフランスに居を移し、アカデミー・ド・ラ・グランド・ショミエールでヌードを習得し、アントワーヌ・ブールデルのもとで彫刻を学び、ルーヴル美術館にも頻繁に足を運びました。

ポストキュビズムの作風に近い作品を手掛けた後に〔《カップル》 [Le couple] (1926年)、《女=スプーン》 [Femme Cuillère] (1927年)など〕、シュルレアリストのグループに与します。〔彫刻作品《サスペンディッド・ボール》 [Boule suspendue] (1930年)〕は、ジョアン・ミロやジャン・アルプの作品と並んでピエール画廊に展示され、ジャコメッティの転機となりました。1935年には前衛的な芸術グループから身を引き、実在のモデルに特化した作品制作に転換します。

第二次世界大戦下の1941年にスイスに戻ったジャコメッティは、後に妻となるアネット・アームと出逢います。アネットは、お気に入りのモデルの1人となります。

戦後、これまでにない背が高く痩せ細った人物像の創作を開始。1950年代に入ると、ジャコメッティの名声が急激に高まりました。1956年には、フランス代表としてヴェネツィア・ビエンナーレに《ヴェネツィアの女》 [Femmes de Venise]を出品(1962年のビエンナーレ彫刻部門ではグランプリを獲得)。

1965年、最終的にパリを後にする前に、ジャコメッティの最後のモデルとなった写真家エリ・ロタールの彫像を3体制作しています。
1966年1月11日、スイスのクールにある州立病院で死去。

フォンダシオン ルイ・ヴィトンについて

フォンダシオン ルイ・ヴィトンは現代アートとアーティスト、そして現代アーティストのインスピレーションの源となった重要な20世紀の作品に特化した芸術機関です。

フォンダシオンが所蔵するコレクションと主催する展覧会を通じ、幅広い多くの人々に興味を持っていただくことを目指しています。カナダ系アメリカ人の建築家フランク・ゲーリーが手掛けた建物は、既に21世紀を象徴する建築物として価値を認められており、芸術の発展に目を向けたフォンダシオンの独創的な取組みを体現しています。

2014年10月の開館以来、700万人を超える来館者をフランス、そして世界各地から迎えてきました。

フォンダシオン ルイ・ヴィトンは、本機関にて実施される企画のみならず、他の財団や美術館を含む、民間および公共の施設や機関との連携においても、国際的な取組みを積極的に展開していくことを掲げてきました。

とりわけモスクワのプーシキン美術館とサンクトペテルブルクのエルミタージュ美術館(2016年の「Icons of Modern Art: The Shchukin Collection」展、2021年の「The Morozov Collection」展)やニューヨーク近代美術館(「Being Modern: MoMA in Paris」展)、ロンドンのコートールド美術研究所(「The Courtauld Collection. A Vision for Impressionism」展)などが挙げられます。

また、フォンダシオンは東京、ミュンヘン、ヴェネツィア、北京、ソウル、大阪に設けられたエスパス ルイ・ヴィトンにて開催される所蔵コレクションの展示を目的とした「Hors-les-murs(壁を越えて)」プログラムのアーティスティック・ディレクションを担っています。これらのスペースで開催される展覧会は無料で公開され、関連するさまざまな文化的コミュニケーションを通じてその活動をご紹介しています。

「アルベルト・ジャコメッティ」展 開催概要

展覧会名「アルベルト・ジャコメッティ」展
会期2023年2月23日(木・祝)〜6月25日(日)
時間12:00〜20:00
休館日ルイ・ヴィトン メゾン 大阪御堂筋に準じます。
会場エスパス ルイ・ヴィトン大阪
住所大阪市中央区心斎橋筋2-8-16 ルイ・ヴィトン メゾン 大阪御堂筋5F­
MAP
入場料無料
※場内の混雑防止のため、入場をお待ちいただく場合がございます。
入場方法事前来館予約はhttps://jp.louisvuitton.com/jpn-jp/point-of-sale/japan/espace-louis-vuitton-osaka
※2月16日(木)より予約受付開始
公式サイトURLエスパス ルイ・ヴィトン大阪 サイト
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Takenaka Kenji

Takenaka Kenji

デザイン事務所playpark代表・クリエイティブディレクター

Webディレクター・イラストレーター。 趣味は、美術館・展覧会・仏像巡り。 目標:全国の美術館を制覇する事。

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