「MUCA展 ICONS of Urban Art 〜バンクシーからカウズまで〜」が 10月20日から京都市京セラ美術館で開催

Photo by © MUCA / wunderland media
ヨーロッパで高い人気を誇る、アーバン・アートと現代アートに特化したドイツ・ミュンヘンの美術館MUCA(Museum of Urban and Contemporary Art)のコレクションを紹介する『 MUCA(ムカ)展 ICONS of Urban Art 〜 バンクシーからカウズまで〜』 を京都市京セラ美術館で開催します。
20世紀から21世紀にかけて世界各国の都市を舞台に発表されてきたアーバン・アートは、都市空間から生まれ、言語、文化、宗教、出身地などのあらゆる壁や境界を越えた視点から世界を見つめるアーティストたちによって創られてきました。彼らの作品は、ルールや規則に縛られることなく、私たちの眼を社会の不公正、資本主義、人種差別といった様々な課題に向けさせ、考えることを促します。
本展では、世界的な活躍を見せるバンクシー、カウズ、バリー・マッギーなど、10名の作家にスポットを当て、日本初公開の作品を含む、約70点をご紹介します。ポップ・アートからニューリアリズムまで、25年以上にわたる収集活動を基に設立された世界屈指のMUCA のコレクションを代表する、アーバン・アートの「アイコン」とも呼ぶべき先駆者たちの大胆不敵で独創的な作品の数々をぜひお楽しみください。
※以下、画像と作品説明は、情報提供を受けてプレスリリースから引用
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MUCA(Museum of Urban and Contemporary Art )について

MUCA外観 Photo by © MUCA / wunderland media
今日まで25 年以上にわたって収集活動を続けてきたクリスチャンとステファニー・ウッツ夫妻によって、2016 年にドイツ・ミュンヘンの中心部、マリエン広場からすぐの変電所跡地に開館されたMUCA(Museum of Urban and Contemporary Art)は、ドイツ初のアーバン・アートと現代アートに特化した美術館。開館以来、この分野の作品収集の第一人者として知られており、現在、1,200 点以上のコレクションを誇る。ポップ・アートからニューリアリズムまで、都市環境の中の芸術、抽象絵画、社会・政治問題など、多様なテーマを扱い、影響力を拡大し続けている。
MUCA:https://www.muca.eu/en/
出展アーティスト(Photo by © MUCA / wunderland media)
BANKSY | バンクシー
1974年生まれ、イギリス・ブリストル出身。ストリート・アーティスト、映画監督、画家など多方面で活動しているが、その正体は不明のままである。印象的でユーモラスなモチーフと、時に大きなキャッチコピーが添えられるステンシル・アートが有名で、戦争、資本主義、支配層による権力の乱用に反対するメッセージを含むものが多い。

《 少女と風船》 2004 年|BANKSY, Girl With Balloon , 2004
KAWS | カウズ
1974年生まれ、アメリカ・ニュージャージー州ジャージーシティ出身。既存のキャラクターを再解釈してリデザインするなど、アートと商業の境界を曖昧にするような作品で知られる。バツ印の目が特徴的なコンパニオンのシリーズは特に人気が高く、その悲しげな表情は、永遠に陽気なミッキーマウスに対するアンチヒーローと見ることもできる。

《4フィートのコンパニオン(解剖されたブラウン版)》 2009 年|
KAWS, 4ft Companion [ Dissected Brown ], 2009
BARRY MCGEE | バリー・マッギー
1966年生まれ、アメリカ・カリフォルニア州サンフランシスコ出身。カラーブロックやパターンを組み合わせるユニークな手法で絵画やインスタレーション作品を発表。マッギーの作品は、都市の人々が毎日目にする広告で感覚過多になる問題を問い、世界中のストリート・アーティストやアーバン・アーティストに影響を与えている。

《無題》2019 年|BARRY MCGEE , Untitled , 2019
OS GÊMEOS | オス・ジェメオス
1974年生まれ、ブラジル・サンパウロ出身。「オス・ジェメオス」はポルトガル語で「双子」 を意味し、一卵性双生児のグスタボとオターヴィオ・パンドルフォの2 人で活動している。展覧会会場に楽器を置き、来場者が自由に演奏するというような相互的なインスタレーションでも知られており、観客が実際に中に入ることができる彫刻作品も多い。

《 リーナ》2010 年|OS GÊMEOS, Rhina , 2010
INVADER | インベーダー
1969年生まれ、フランス・パリ出身。1970 〜 80 年代のビデオゲームに影響を受け、世界中の都市の壁にピクセルアートを制作するストリート・アーティスト。「スペース・インベーダー」の愛称で親しまれ、1990 年代からフランス国内の30以上の都市でモザイク・アートを制作。文化的、歴史的に重要とされる場所で定期的に作品を発表している。

《ルービックに捕まったシド・ヴィシャス》 2007 年|INVADER , Rubik Arrested Sid Vicious , 2007
SHEPARD FAIREY | シェパード・フェアリー
1970年生まれ、アメリカ・サウスカロライナ州チャールストン出身。自分の作品を公共の場で見せることで、政治的な批評を身近な方法で実現。代表作に、「アラブの春」のデモ参加者を描いた「タイム」誌2011 年版パーソン・オブ・ザ・イヤーの表紙や、2008 年のバラク・オバマ元米大統領の《ホープ( 》のポートレイトなどがある。
RICHARD HAMBLETON | リチャード・ハンブルトン
1952年生まれ、2017 年没。カナダ・バンクーバー出身。ストリート・アートの先駆者であり、数々の著名なアーティストに今もなお影響を与えている。活動初期は、舗道に殺人事件の被害者を示すような白い輪郭を描いた作品で知られる。1980 年代にはニューヨークの庭や路地に黒い人影を描く「シャドウマン」のシリーズで話題を呼んだ。
JR | ジェイアール
1983年生まれ、フランス・パリ出身。17 歳の時にカメラを拾ったことがきっかけで写真を使って作品制作を開始。現在、パリのルーヴル美術館やパレ・ド・トーキョーなどの著名な美術館に作品が収蔵されている。映画監督としても活動し、2018 年には「フェイシズ・プレイシズ(Faces 」でアカデミー賞長編ドキュメンタリー賞にノミネートされた。
SWOON | スウーン
1977年生まれ、アメリカ・コネチカット州ニューロンドン出身。古典美術史やおとぎ話、民話からヒントを得ながら、体に記憶されている個人の経験を可視化するような肖像画を多く描いている。作品は現在、ニューヨーク近代美術館、ニューオリンズ美術館、ブルックリン美術館、ブリュッセルのMIMA 美術館、ロンドンのテートなどに収蔵されている。
VHILS | ヴィルズ
1987年生まれ、ポルトガル・リスボン出身。リスボンを拠点に活動し、都市が廃棄した素材を独自の技法で削り、 作品に立体感を生み出す視覚的表現を確立。2005 年以来、リオデジャネイロの貧民街地域との共同作業をはじめ、ポンピドゥー・センターやサンディエゴ現代美術館など著名美術館とのコラボレーション作品を世界中で発表している。
開催概要
展覧会名 | MUCA 展 ICONS of Urban Art ~ バンクシーからカウズまで |
会期 | 2023年10月20日(金)〜2024年1 月8日(月・祝) |
時間 | 10:00〜18:00(最終入場 17:30) ※11月11日(土)のみ20:00まで開館(最終入場19:30) |
休館日 | 月曜日(祝日の場合は開館)、年末年始(2023年12月28日〜2024年1月2日) |
会場 | 京都市京セラ美術館 新館 東山キューブ |
住所 | 京都市左京区岡崎円勝寺町124 |
MAP | |
入場料 | 〈 一般〉 平日1,900 円(1,700 円) 土日祝 2,100 円(1,900 円) 〈大学・高校生〉 1,400 円(1,200 円) 〈中学・小学生〉 800 円(600 円) ※未就学児は入場無料 ※( )内は団体料金、団体は20 名以上 ※障がい者手帳等を提示の方は本人及び介護者1 名まで無料(確認できるものをご提示ください) |
チケット購入先 | 京都市京セラ美術館 チケットカウンター、京都市京セラ美術館公式オンラインチケット、e+ イープラス、チケットぴあ [Pコード: 686-647]、ローソンチケット[Lコード: 53141]、CNプレイガイド[0570-08-9999]、セブンチケット[セブンコード: 102-939] |
公式サイト | https://www.mucaexhibition.jp/ |
美術館公式サイト | https://kyotocity-kyocera.museum/ |
SNS一覧 | |
主催 | ICONS of Urban Art 制作委員会、京都市 |
企画制作 | MUCA(Museum of Urban and Contemporary Art) |

Takenaka Kenji
playpark合同会社 代表・クリエイティブディレクター
1983年生まれ。大阪の出版社でデザイナー・編集者として勤務。ECサイト会社などを経て2017年デザイン事務所playparkを設立。2022年にアート、デザイン、エンタメ、クリエティブなど業界のクリエイティブを「発見し、考え、繋げる」をテーマにWEBマガジンBuzzruBubble(バズルバブル)をスタートさせる。
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