【デザイン】フォントメーカー昭和書体が210種の書体を収録したフォント集「昭和書体全集」の発売が決定
昭和書体全集とは?
コーエーテクモゲームスの人気ゲーム「戦国無双シリーズ」やアニメ「鬼滅の刃」などで話題となった毛筆フォントメーカー株式会社 昭和書体がサプライズメモリーキャンペーンを開催します。
専属書家「綱紀栄泉」の今年3月の死去をうけ、故人の遺言ともなった「もっと安くして、全国で私の文字を1人でも多くの方々に使ってほしい」との思いを実現します。
昭和書体全集パッケージ版
既存定価154,000円の「昭和全書体セット」に社外書家3点の新作を加え「昭和書体全集」と銘打ち、
1. ダウンロード版(JIS90 OpenType 他 TrueTypeも有り)、
2. パッケージ版(JIS90 OpenType・TrueType、JIS2004 OpenType・TrueTypeの4種収録【DVD2枚組】)の2種類を期間限定で販売。
今回注目すべき点は、税別、送料別でありながらもダウンロード版なら10,000円(92%off)、パッケージ版でも25,000円(82%off)という実現不可能とも言える破格値となっています。収録詳細は和文フォント92書体、欧文フォント114書体、梵字フォント4書体、合計で全フォント210書体です。
また毛筆和文フォントを92書体揃えたフォント集は本邦初であり、210の毛筆書体というボリュームであることから永久保存版とも言えるフォント集。インストールの原則である1PC 1ライセンス付与は変わりませんが、今回の価格なら必要数の取得も可能でしょう。
DL版の販売開始は2022年9月1日(木)より昭和書体HP他各販社サイトで実施され、クレジット決済、銀行振込での受付となります。
パッケージ版は9月1日(木)より先行予約を受け付け、準備期間をもって10月1日(土)より発送となり、各キャンペーン終了は予定数量決定により告知の予定です。
尚、これらの販売は予定本数に達しだい終了する予定ですが、以後の開催の有無は未定です。本キャンペーン開催は昭和書体、並びに業界震撼レベルのイベントとなることは必至といえます。
昭和書体専属書家 綱紀栄泉について
収録書体一覧
看板屋として家族を食べさせるまでの栄泉は16歳時に画家を志望し京都で入塾するも、16歳という若さと田舎出身ということからのいじめで挫折し帰郷します。元来指先が器用だったことから、親戚の時計屋で修業しわずか2年で開店するが同級生たちへの売掛未収が響き廃業してしまいました。
その後絵の才能を活かし映画館の広告部に入社し腕を振るってきましたが、18歳で親の反対を押し切り結婚した矢先、店舗としていた借家が大火の類焼により全てを無くしてしまいました。この時一念発起し看板屋の修行をする為、単身で東京へ行き修行先が見つかるまではガス工事の現場で働きながら一年程で世田谷の看板屋に就職し修行を重ね、22歳で帰郷し看板屋を開業しました。
まだまだ文字書きは未熟でしたが、高度成長期の時代にあり、不安定ながらも事業を続けその腕を磨き、長男の茂樹と孫の太樹とともに看板事業は続けていきました。時代は俗に言うバブルの崩壊をもろに受けて先の見通しも立たなくなる時、ある資材屋の言葉を受け、茂樹たちにより栄泉が書く毛筆文字をフォント化する計画を考えついたのです。
それが「昭和書体」の始まりとなり、約15年間書き溜めた毛筆が今回の「昭和書体全集」となりました。
http://koueisha.ecnet.jp/
書家綱紀栄泉 自身のアトリエにて2022年3月撮影
Takenaka Kenji
playpark合同会社 代表・クリエイティブディレクター
1983年生まれ。大阪の出版社でデザイナー・編集者として勤務。ECサイト会社などを経て2017年デザイン事務所playparkを設立。2022年にアート、デザイン、エンタメ、クリエティブなど業界のクリエイティブを「発見し、考え、繋げる」をテーマにWEBマガジンBuzzBubble(バズバブル)をスタートさせる。
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